水族館の再生にかけた一人の男の見果てぬ夢。
推理小説が初めて描ききった、この美しい謎!
好きな作家さんです。一番好きなのは「セリヌンティウスの舟」。登場人物の心情を描くのがうまい。
「描きたい一つのネタをうまく使うにはどうすべきかを考えていくんです」とインタビューで答えています。ミステリーってそういうものだと思います。自分はこんなこと考えたんだ、それを披露するために物語にしてこのネタを生かすためにだけに周りの文章がある。すごく心意気を感じます。この人の場合それだけじゃなく構成、会話一つ一つ大切にしてると思いますが。
内容は、水族館での脅迫事件。次々と水槽が襲われるが客に迷惑を掛けまいと自分たちで解決しようとする従業員。そんな中、殺人が。その影には昔、この水族館で死んだ従業員が……!?
という話です。人が人の及ぼす影響力、一人の男から始まった水族館の再生をみんながそれぞれに想ったが。実現まで遠かった想いを全員で一つの方向に向かうことで実現させる。そのきっかけは水族館を愛するいくつもの情熱だった。その情熱が起こした事件。
・ 解決編の描写がきれいです。
・ 犯人が誰でも構わない。
・ ヒントはちゃんとある。
・ メッセージ
今回の感想は箇条書きで。まぁ、いろいろ書いてますけどよかったです。涙がでました。